代表兼講師の市岡です。
先日、ある20代の生徒さんがこう言っておられました。
「自分は感覚で歌うタイプなので。(ここでのレッスンに意味を見いだせない)」
プロも言いそうな何となくかっこいい言葉ですね。
“感覚で歌う”というのは
“思ったように歌う(歌える)”ということだと思います。
対して、
“論理的に歌う”というのは
“この世界観を伝える為にはどこにどういう表現をするか、そのために使うテクニックはどれをチョイスしようか、などを考え、組み立てて歌う(歌える)”ということだと思います。
そしてこの2つは相反するものではなく、共存するものだと僕は思っています。
プロが言う、“感覚で歌う”とは、
まずは様々な技術を学び、反復することによって習得しつつ、それをどう歌に活かしていくのかを論理的に考え、組み立て、更に歌いこんでいった結果として到達したものです。
その努力の積み重ねを飛ばして、“感覚で歌うタイプなので。”というのは、ヘタをすると“適当に歌う”ということで、勘違いしたまま自己満足で終わってしまいます。
残念ながら、その生徒さんには伝わらないまま退会されましたが、
“論理”があるから“感覚”もより磨かれていくのです。
僕はそのポリシーのもと、
一人一人が元々もっている素晴らしい“感覚(感性)”が更に磨かれ、歌に活かされるよう、
特に技術の部分をサポートし、出来る限り論理的なレッスンとなるように心がけています。